2000(平成12)年、「光ビームによる機能性材料創成技術開発」で採択された福井県産業振興財団(現、ふくい産業支援センター)で、松浦機械製作所、福井大学、福井県工業技術センターが参画した。5年間で25億円の大型研究開発事業であった。
当時、松浦機械製作所は切削加工技術は高度に保有していたが、レーザー加工については工業センターなどに常駐の職員を派遣するなどし、理論を学び、装置開発に努めた。
2002年に松下電工と高速全自動の試作機(金属積層とミリング加工を複合化)を開発した。(M-Photon25Y)
2003年には複合型金属3Dプリンタの生産および販売を開始(M-Photon25C)した。
1.スキージング
テーブルの上に金属粉末を100ミクロン程度で敷き詰め、リコーターと呼ばれる水平の板で平らにならす。
2.レーザー焼結
上面からレンズを通して100ミクロン程度に収束させたレーザー光の熱源を金属粉末に照射し、溶かして固める
1と2を約数工程繰り返し、3工程へと移る
3.高速切削加工
焼結した造形物に対して、旋削バイトで端面等を削る
再度、1~2行程、および3工程を繰り返す。
3Dプリンタに関する歴史年表の全容です。
なぜなら、当初は造形の手段として「紫外線硬化樹脂」、「紫外線光」に拠ったため、光で造形する工法として呼び名が与えられた。
・40年前に発明された技術。工業技術になる前には、等高線の地図作成などで利用されてきた。ただ、特許化されたのはCADデータから立体図面を編集することで、立体物を造形する工法である。
・世界初の特許発明は、1980年名古屋市立工業研究所の小玉秀男氏の基本特許出願である。ただ、小玉氏の特許は審査請求されていない。
・一方、2年後の1984年に特許申請その後、審査請求の上で特許化したのは、大阪府立産業技術総合研究所の研究員であった丸谷洋二氏であった。勤務発明として大阪府に特許収入として収入されていた。
・アメリカでは小玉氏からの発明に2年遅れて現3Dsystems社のC.ハル氏が発明した。